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 博多発東京行きの新幹線「のぞみ34号」が11日、走行中に異常音や異臭があり、名古屋駅から運転を取りやめるトラブルがあった。車両を保有するJR西日本は12日、台車に亀裂が見つかったと発表した。国の運輸安全委員会は同日、深刻な事故につながりかねない重大インシデントに認定し、調査を始めた。

 同委に記録が残る2001年10月以降で、新幹線トラブルで重大インシデントと認定されるのは初めて。

 JR西によると、のぞみ34号(N700系、16両編成、先頭は16号車)は11日午後1時33分に博多駅を出発。最初の停車駅の小倉駅を出る際、乗務員が焦げたような臭いに気づいた。そのため、岡山駅で車両保守担当の社員が乗り込んで調べた。13~14号車で、モーターがうなるような異常音を確認したが、走行に支障が出る音ではないと判断した。

 その後、京都駅付近で車掌が異臭を感じ、名古屋駅で車両の床下を点検したところ、前から4両目に当たる13号車の台車で、モーターの回転を車輪に伝える歯車の辺りから、油漏れが見つかった。列車は名古屋―東京駅間で運転をとりやめ、乗客約1千人は別の列車に乗り換えたという。

 その後車両を調べたところ、13号車の台車についているモーターの回転を車輪に伝える「継手(つぎて)」と呼ばれる部品が焦げたように変色していた。さらに、台車の枠組み部分に亀裂が見つかった。前日の点検では異常は確認されなかったという。