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 博多発東京行きの新幹線「のぞみ34号」(N700系、16両編成)が走行中に異常音や異臭の不具合が生じ、台車に亀裂が見つかった問題で、車両を所有するJR西日本は同じメーカーが同時期(2007年)に製造した台車129台を緊急点検した。いずれも異常は見つからなかったが、のぞみ34号のトラブルの原因は不明といい、引き続き調査を進める。

 一方、国土交通省は深刻な事故につながりかねない重大インシデントと認定。運輸安全委員会は12日夕から調査官を派遣し、名古屋駅の14番ホームに停車したままの車両を調べている。

 JR西は国交省の調査が終わり次第、車両を移動させる方針で、原因調査を理由に台車のメーカー名は明らかにしていない。

 JR西によると、トラブルは11日に発生。11日午後1時33分に博多駅を出発した東京駅行き「のぞみ34号」の乗務員が、最初の停車駅の小倉駅を出る際に7、8号車付近で異臭に気づいた。さらに岡山駅を過ぎ、13号車付近で「うなり音」を確認。乗客からも異臭の訴えがあったという。

 しかし、異音や異臭は継続していなかったことからそのまま運行を続けた。その後、京都駅付近で車掌が異臭を感じ、名古屋駅で車両の床下を点検したところ、台車に亀裂が入っているのが見つかったほか、モーターの回転を車輪に伝える「継手(つぎて)」と呼ばれる部品が焦げたように変色していたという。そのため、のぞみ34号は運休となり、乗客約1千人は別の列車に乗り換えた。