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 国土地理院(茨城県つくば市)は、地形図に記載した登山道の修正を迅速に進めるため、ハイカーが登山情報サイトに寄せたデータを活用する。このほどサイトの運営会社2社と協力協定を結んだ。「穂高岳」などの人気の山から修正作業を始め、来年度中に主な登山道を修正する。

 これまでは職員が実際に山に登って崩落や工事で通れなくなったり、変更になったりした箇所を確認していたが、追いつかなくなっていた。登山情報サイトには、会員がスマートフォンなどのGPS(全地球測位システム)機能を使い、自分が歩いた最新の登山経路を残している。この情報を匿名にして無償で提供してもらい地形図と照合する。

 12日に協定を結んだのは、登山情報サイトを運営する「ヤマレコ」(長野県松本市、会員約30万人)と「ヤマップ」(福岡市、同55万人)。地理院の村上広史院長は「一人ひとりの登山経路には誤差があっても、数百人分を集めれば正確になる」と話す。

 運営会社側も歓迎する。ヤマップの春山慶彦社長は「地理院が無償で地形図を提供してくれるのでサイトを運営できた。恩返しができる」。ヤマレコの的場一峰社長は「修正を急ぐ山があれば、会員に呼びかけてみんなで登るのもいい」と期待する。(三嶋伸一)