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 受託収賄罪などに問われ、一審無罪、二審逆転有罪判決を経て最高裁で上告が棄却された岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(33)が14日、辞職申し出書を市議会の渡辺益巳議長に提出した。市議会は全会一致で同意し、藤井市長の同日付での辞職が決まった。

 公職選挙法によると、市選挙管理委員会が議長から辞職の通知を受けた翌日から50日以内に市長選を実施する。市長選について、市選管は告示が年明けとの見通しを示しており、伊藤誠一副市長は13日の記者会見で来年1月中にも実施されるとの見方を示した。

 藤井氏は14日は市役所に姿を見せず、伊藤副市長が辞職申し出書を渡辺議長に手渡した。市議会本会議で「一身上の都合」とする辞職申し出書が朗読され、市議らが「異議なし」で辞職に同意した。

 上告棄却の知らせに13日は驚きを隠せなかった市議らも、一夜明けて市長選への動きを加速させている。

 市議16人のうち12人を占める自民党系は3会派に分かれているが、各派の関係者は「統一候補」を目指す考えで一致している。「混乱が長引かないように」として、各派の会長による話し合いを早期に求める声が出ている。候補者には、市幹部や幹部経験者の名前が取りざたされている。

 2022年に予定される次々回の市長選には、執行猶予期間の公民権停止が終わる藤井氏も立候補が可能になる。藤井氏は逆転有罪判決後の今年1月の出直し市長選で大勝するなど支持基盤の強さで知られるため、市議らは藤井氏の動向も考慮に入れながら候補者選びを進めている。(松下和彦、斉藤佑介)

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 岐阜県美濃加茂市議会は14日の本会議で、藤井浩人市長(33)の辞職申し出書に全会一致で同意した。藤井市長の同日付での辞職が決まった。

 議長は市長辞職を5日以内に市選挙管理委員会に通知し、その後50日以内に市長選が行われる。来年1月中にも実施される見通し。