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 英国の欧州連合(EU)からの離脱で、英下院は13日夜、英国とEUとの最終的な合意には英議会の承認が必要だと離脱関連法案に明記する修正案を309対305の賛成多数で可決した。政権はスムーズな離脱を妨げるおそれがあるとして修正に反対していたが、与党保守党内でも離脱に慎重な議員らの造反が相次いだ。

 英政府は「落胆した」とのコメントを出し、今後、法案をさらに変更するか検討する方針を示した。

 メイ首相は14~15日のEU首脳会議で英国がEUに支払う「清算金」などについて合意し、離脱後の貿易ルールを話し合う交渉の「第2段階」に進む見通し。だが今回の投票結果は離脱をめぐる英国内の意見対立と政権基盤の弱さを改めて浮き彫りにし、今後の離脱交渉にも不安要素となりそうだ。

 英国は2019年3月末でEUを離脱する。英下院で審議されていた法案は、離脱に伴う混乱が生じないよう現行のEU法の規則を英国の国内法に置き換える内容。置き換えにあたり政府は議会審議を経ずに国内法の内容を変えられるため、野党議員らは「政府の裁量が広すぎる」と批判し、多くの修正が加えられていた。(ロンドン=下司佳代子)