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 米新聞大手ニューヨーク・タイムズ(NYT)は14日、新たな発行人にオーナー一族出身のアーサー・グレッグ・サルツバーガー副発行人(37)が昇格すると発表した。来年1月1日付。1992年から発行人を務めてきた父のアーサー・サルツバーガー・ジュニア氏(66)は今月末で退任し、会長職に専念する。

 アーサー・グレッグ氏は2009年にNYTに入社。ニューヨーク市や米中西部担当の記者などを経て、14年にはデジタル戦略の方向性を示す報告書をまとめるなどの実績を残した。

 後継者レースを親戚たちと競った末、16年秋に副発行人に就き、事実上の「後継指名」を受けていた。発行人は一族で6人目となる。

 昨年の米大統領選以降、NYTは電子版が伸びて購読者が計350万以上まで増え、業績が急速に回復している。アーサー・グレッグ氏は「報道産業の転換期にあって、卓越したジャーナリズムと商業的な成功を確実にすることに集中する」とコメントした。(ニューヨーク=江渕崇)