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 県内で唯一、文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されている県立ふたば未来学園高校(広野町)は15日、3年にわたって実践してきたSGHの研究成果を発表した。県内外の教育関係者ら約70人が訪れ、公開授業などを見学した。

 同校は、東日本大震災と原発事故で県内外への避難を経験した生徒が多い。地域復興を担おうとする意欲もあり、SGHのテーマは「原子力災害からの復興を果たすグローバル・リーダーの育成」とした。海外研修をし、「原子力防災」など課題ごとの「未来創造探究」で考えを深めてきた。地域復興の実践を目指す。

 特徴的なのは、劇作家・平田オリザさんの指導で、1年生が半年かけて取り組む演劇だ。役場や老人ホームなどを取材して台本を書き、対話劇に仕上げる。全員が20班に分かれて参加。公開授業では、クラスの代表ら7班が発表した。

 役場職員らを演じ、「復興とは何か」を問いかけた班や、サッカー練習場「Jヴィレッジ」を巡り、放射線への不安や再開を待ち望む人など様々な思いを表現した班など内容は様々。広島を通して福島を考えた劇は「広島がそうだったように、福島にも当たり前の日常が戻ってくる」とした。(柳沼広幸)