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 年末年始は子どもの顔を見せるために帰省する人も多い。電車や飛行機で帰る時に注意したいのが実家の車。帰省が数日間でも、命を守るにはチャイルドシートが必要だ。最近では持ち運びできるものや、レンタル品が人気を集めている。

拡大する写真・図版店に並ぶチャイルドシートの中古品=さいたま市のスーパーセカンドストリート大宮日進店

 1~6歳の3人の子どもがいる高知県の男性(38)は毎年、妻の実家がある九州に新幹線で帰る。自分の車ではチャイルドシートを使っているが、義理の両親の車には備えていない。1歳の次女は義母のひざの上が「指定席」になっている。男性は「危ないのはわかっているが、義理の両親も楽しそうだし……」。

 子どもの事故予防を研究する産業技術総合研究所の北村光司研究員は2015年、幼児がいる男女約1千人にインターネットで意識調査を実施。「迎えにきた義理の両親の車にチャイルドシートがない」状況で、その車に乗るのを「必ず断れる」と答えたのは約21%にとどまった。

拡大する写真・図版産業技術総合研究所の北村光司研究員が2015年に実施した意識調査の結果(一部抜粋)

 道路交通法は6歳未満の子どもにチャイルドシートを使用させることを義務づけているが、守られていない。警察庁のまとめでは、12~16年に車に乗車中の交通事故で亡くなった6歳未満の子ども56人のうち、約7割が使っていなかった。

 日本自動車連盟(JAF)によると、4月に全国で実施した調査では、6歳未満(約1万3千人)の着用率は約64%にとどまった。北村さんは「着用率を上げるには、祖父母世代への啓発やレンタルなどの利用も重要」と指摘する。

 ベビー用品を取り扱うダッドウェイ(横浜市)が販売する「マイフォールド」(税別8300円)は、重さ約700グラムで小さく折りたたんで持ち運べるチャイルドシートだ。

拡大する写真・図版ダッドウェイが販売している「マイフォールド」(右)。折りたたむとB5サイズのノートよりも小さくなる(左下)

 体重15~36キロの子どもが対象で、シートの上に台座のようにのせ、車についているシートベルトを肩と腰にフィットさせられる。

拡大する写真・図版マイフォールドを使うと車に備え付けのシートベルトを子どもの肩と腰にフィットさせることができる(ダッドウェイ提供)

 国内で販売を始めた2月以降、孫の帰省を控えた高齢者からの問い合わせも多く、約1万台を売り上げたという。

 ベビー用品をレンタルしているダスキン(大阪府吹田市)によると、チャイルドシートは9泊10日で料金は税込み約2千~5千円が目安。お盆や年末年始を前に在庫切れになる店もあり早めの予約が必要だ。

拡大する写真・図版ダスキンレントオール目黒ステーションにはシートに取り付ける方法を確認するコーナーがある=東京都目黒区

 ゲオ(名古屋市)が運営する中古品売買店「セカンドストリート」は原則、必要な付属品などがそろい、説明書通りに動作するチャイルドシートのみを取り扱う。入荷状況にもよるが、新品の半額以下で販売している商品もある。

 インターネット通販では過去、安全性が極端に低い商品が出回ったこともある。商品を選ぶ際は、国が安全性を認めた「Eマーク」や「自マーク」があることを確認する。

拡大する写真・図版Eマークの例=国土交通省ホームページから

拡大する写真・図版自マークの例=国土交通省ホームページから

 JAFはチャイルドシートの選び方や使い方の注意点をホームページ(http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/childseat/別ウインドウで開きます)で説明している。(滝沢卓)