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 コンビニエンスストア「セイコーマート」を運営するセコマ(札幌市)は、2018年元日に少なくとも全店の約半数にあたる639店を休みにする。今年の元日に休みにした42店から大幅に増える。コンビニの元日休業の拡大は全国でも珍しい。人手不足を背景に働きやすい職場環境を整え、人材確保につなげる。

 同社は北海道内で1096店、北関東で97店を展開する道内最大手のコンビニチェーン。元日は道内で621店、道外18店が休みとなる(15日現在)。休みにする店は近く同社のホームページで公表する。

 フランチャイズ店を中心にこれまでも年末年始の休みや営業時間短縮は、要望があれば、「働き手が潤沢にいない」などの事情を考慮して実施してきた。

 17年元日は初詣客が多く訪れる店や地域で唯一の店など特に買い物客が訪れる店を除き42店が休んだが、18年は大きく上回り、過去最大となる。同社の担当者は「地域の事情を考慮して営業するという社の考えが反映されたと考えている」と話している。

 同社は今年から「夜間の買い物需要は少ない」といった地域では営業時間を短縮する店を増やしている。広い道内は過疎化が進み、営業時間を短くして運営コストを抑えることで人口の少ない地域でも出店を可能にする戦略をとっている。

 また、道内の10月の有効求人倍率は1・16倍で、統計を取り始めて以降最も高い。人材の取り合いが激しくなっていて、働きやすい職場づくりを進めるなど、人手不足への対応が多くの業界で急務となっている。

 セコマの広報担当者は「24時間365日営業にこだわる必要はないというのが一貫した考え方。ご不便をかけない程度で、今の時代にあった経営を進めたい」と話している。(坂東慎一郎)