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 仮想通貨「ビットコイン」の取引所が、北朝鮮政府系のハッカー集団の標的になっている。米ITセキュリティー会社セキュアワークスが15日、発表した。核やミサイルの開発で経済制裁が強まる中、ビットコインを盗んで資金調達を図る狙いがあるとみられる。

 セキュアワークスによると、北朝鮮政府と関係するとされるハッカー集団「ラザルス」が、欧州系のビットコイン会社の幹部職の求人に見せかけた偽メールを各所に送っているという。添付ファイルのリンクを開くと、パソコンを遠隔操作され、データを盗まれる可能性がある。

 偽メールは昨年から確認されているが、北朝鮮のIPアドレスからビットコインを探る動きは2013年からあったという。今年に入り、韓国のビットコイン取引所が何度もハッキング被害に遭っているが、北朝鮮によるものとされる。

 ラザルスは昨年バングラデシュ中央銀行から8100万ドル(約91億円)を不正送金させたハッキング事件に関わっているとされる。

 ビットコインは値動きが激しく、年初の1コイン=10万円ほどから一時は220万円を超えるなど高騰した。同社は「北朝鮮のビットコインへの脅威は当面続く」としている。(ワシントン=香取啓介)

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