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 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は16日、4日間の中国初訪問を終えて帰国した。米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD〈サード〉)問題で冷え込んだ対中関係を立て直す機会だったが、文氏が中国側との距離を縮めるためにすがったのは「歴史問題」を通じた連携だった。

 文氏は16日、最後の訪問地、重慶で「大韓民国臨時政府」の庁舎跡を視察した。大韓民国臨時政府は、日本の植民地時代に独立運動家が上海で樹立し、第2次世界大戦中の1940年、中国国民党の臨時政府がおかれた重慶に移転。文氏は中国とともに中国国内の朝鮮独立運動ゆかりの史跡の復元作業を加速化させると表明した。

 その後、習近平(シーチンピン)国家主席と近い陳敏爾(チェンミンアル)・重慶市党委書記との昼食会では「重慶には(第2次世界大戦中)我々の臨時政府と(軍事組織である)光復軍の総司令部があり、中国の指導者と活発に交流していた」と語りかけ、「韓国政府は(中国が重視する)西部大開発に最善を尽くす」と述べた。陳氏は党トップ25人の政治局員の一人だ。

 文氏は13日からの訪中で「(中韓)両国は帝国主義による苦難をともに経験し、ともに抗日闘争を繰り広げ、厳しい時期を一緒に乗り越えてきた」との歴史認識を強調し続けた。さらに行く先々で、70年前、旧日本軍が多数の民間人を殺傷した南京事件について「韓国人は中国人が経験したこの苦しい事件に深い共感の念を持っている」と寄り添い続けた。

 背景には、THAAD問題がく…

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