傘寿を迎えた天皇、皇后両陛下が、子どもの絵の展示の前で足を止めた。

 2014年10月。東京都内で開かれた両陛下の傘寿記念展。オレンジ色の乗り物の絵は皇太子さま。怪獣の絵は秋篠宮さま。色とりどりの草花の絵は黒田清子さん。幼稚園時代に皇后さまのためにエプロンに描いたものだ。

 「みんなそれぞれで」。皇后さまはそう言って目を細め、天皇陛下も笑みを浮かべた。

 戦後、初めて象徴として即位した天皇陛下。被災地訪問など国民の中に分け入る「平成流」を確立したが、3人の子の父としても前例とは違う、新しい時代のスタイルを貫いた。

 皇太子時代には、浩宮さまが通う東京・目白の学習院幼稚園の運動会に出かけ「おとうさまの部」に出場した。体に風船をくくりつけ、ほかの父親たちと一緒に走った。

 「マイホーム型に過ぎる」。そんな批判にさらされることもあった。

陛下が「マイホーム」にこだわったのは、孤独とも言える陛下自身の幼少時の経験も影響していました。

 浩宮(皇太子)さまが誕生した…

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