【動画】架線が切れるトラブルで緊急停止したJR京浜東北線の車両=野津賢治撮影
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 JR京浜東北・根岸線の架線が切れて列車(10両編成)が止まり、22万人の足を直撃した事故。列車のパンタグラフはすべて破損していた。

 架線から電気を受け取るパンタグラフは、3本ある架線のうち、一番下のトロリー線にのみ接している。今回切れた補助吊架(ちょうか)線は、トロリー線をつるしている架線で、JR東日本横浜支社によると、補助吊架線は16日未明に行った工事の不具合の影響で切れたとみられる。垂れ下がった補助吊架線の下を列車が通過した際にパンタグラフが接触したため、三つあるパンタグラフがすべて壊れた可能性があるという。

 会社員の櫻間智史さん(25)は事故が起きた1本後の電車に乗っていた。午前11時すぎ、車内灯が消えて電車が線路上で停止。2時間にわたって車内に閉じ込められた。「ディスプレーや空調も全部つかなかった」。午後1時ごろ、線路上に降り、10分ほど歩いて京急の生麦駅までたどり着いたが、「高齢の人は歩くのが大変そうだった」と振り返った。

 京急の横浜駅には振り替え輸送の利用客が殺到。入場規制が行われたため、一時長蛇の列ができた。友人らと買い物に来ていた30代の女性は、運転再開がさらに遅れるとのアナウンスを聞き、「どこかで時間をつぶさないと」と疲れた様子で話した。

 京浜東北・根岸線では2015年8月にも横浜―桜木町駅間で架線が切れ、約35万人に影響が出たトラブルが起きている。