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 整理回収機構(RCC)による差し押さえを逃れるために会社の資産を隠した疑いが強まったとして、警視庁は17日午前、強制執行妨害の疑いで朝鮮総連系の保険会社「金剛保険」(本社・東京都荒川区)の本社や社長宅など関係先の捜索を始めた。捜査関係者への取材でわかった。同庁は関係資料を押収して資金の流れなどを調べる方針。

 捜査関係者によると、金剛保険側は2016年ごろ、RCCによる資産の差し押さえを免れるため、同社が管理する口座から現金を引き出すなどして隠し、強制執行を妨げた疑いが持たれている。

 RCCは、経営破綻(はたん)して02年に解散した在日朝鮮人系の金融機関「朝銀東京信用組合」が保有していた金剛保険に対する債権を引き継いでいた。RCCが回収を進める過程で資産隠しの疑いが発覚したという。

 都内にある金剛保険の社長宅には17日午前7時半ごろ、警視庁の捜査員数人が到着。「弁護士に相談する」などと話す社長とみられる男性とやりとりした後、午前9時過ぎに家の中に入った。荒川区の本社には午前10時半ごろ、紙袋などを持った捜査員約10人が入った。

 登記簿などによると、金剛保険は1977年設立。全国約30カ所に拠点があり、在日朝鮮人向けの損害保険代理業や生命保険の募集、経営コンサルタントなどをしている。関係者によると、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の影響下にあるとされる。

 RCCは政府系の預金保険機構が全額出資する株式会社。99年に「整理回収銀行」と「住宅金融債権管理機構」が合併して発足した。破綻した金融機関から、回収が難しい不良債権を買い取り、貸付金などを回収している。