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 阪神・淡路大震災の犠牲者らの名前が刻まれた「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)に17日、新たに10人が加わり、総数は5005人となった。

 兵庫県西宮市の同免木(どうめんき)美佐さん(52)は、震災で亡くなった母親の梅本美代子さんの名前が書かれた銘板をなでながら、「よかったね。ここに来たらいつでも会えるね」と話しかけた。

 震災で同県芦屋市の実家はつぶれ、当時60代だった美代子さんは亡くなった。余震が続き、近所の人らが遺体を運び出したのは数日後。髪の毛にたくさんの土がついていたのが忘れられないという。同免木さんは「毎年この時期が来ると思い出す。もうすぐ生まれる私の初孫にも震災を語り継いでいきたい」と話した。

 神戸市須磨区の吉田潤子(ひろこ)さん(50)は次女の涼沙(りさ)さん(15)を連れ、祖母の小山君恵さん(当時79)の銘板を取りつけた。芦屋市の君恵さん宅は震災で倒壊し、泊まりに来ていた潤子さんらは救助されたが、君恵さんは2日後、がれきの下から遺体で見つかった。涼沙さんは「震災のことをお母さんからもっと聞いてみたい」と話していた。(西見誠一、吉沢英将)