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 育児放棄(ネグレクト)は胎児期のプロラクチンというホルモン不足が原因とする研究を、高崎健康福祉大の下川哲昭教授らがまとめた。研究はマウスを使っておこなわれたが、今後、人における出産後の育児行動や、育児放棄を防ぐための研究が進む可能性がある。

 下川教授らの研究は、米国科学アカデミー紀要のオンライン版に掲載された。出産数も乳腺の機能も正常でありながら、子育てに興味を示さないネグレクトマウスを解析した。

 まず、ネグレクトマウスの卵管に正常マウスの胚(はい)(受精卵が分割したもの)を移植し、正常マウスの卵管にはネグレクトマウスの胚を移植した。すると、ネグレクトマウスの代理母から生まれた正常マウスは育児放棄率が高く、正常マウス代理母から生まれたネグレクトマウスはすべてが正常な育児行動をとった。

 これらのことから遺伝子よりも胎児期の環境が強く影響すると考え、乳腺の発達や授乳などの母性行動に影響する脳下垂体ホルモンのプロラクチン濃度を測定した。その結果、妊娠後期でネグレクトマウスは正常マウスに比べ著しく濃度が低かった。

 さらに、妊娠後期にプロラクチ…

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