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 英科学誌ネイチャーは今年の科学界で話題になった人物10人を選び、18日付で発表した。その1人、米国のトランプ政権で環境保護局(EPA)長官に就いたスコット・プルイット氏を「汚染防止政策を弱め、多くの科学者らを怒らせている」と紹介した。

 トランプ政権は、前オバマ政権の科学に基づく政策を一変させた。その象徴が温暖化に懐疑的なプルイット氏のEPA長官就任。ネイチャーによれば、それまでオクラホマ州司法長官として、EPAに対する訴訟を少なくとも14回起こしていた。

 プルイット氏は2月の就任直後から多くの環境規制を妨害したり廃止したりしている。10月には発電所の温室効果ガス排出規制の撤廃も発表した。ネイチャーは何度もプルイット氏にインタビューを申し込んだが、これまで応じていないという。

 ほかに生物の遺伝子を狙った通りに改変する「ゲノム編集」技術の改良に取り組む米国の生化学者デービッド・リウ氏や、盗聴が困難で安全性が高いとされる「量子通信」に取り組む中国の物理学者パン・ジャンウェイ氏、包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会のラッシーナ・ゼルボ事務局長などを選んだ。(小堀龍之)