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 米西北部ワシントン州タコマ近郊で18日午前7時40分(日本時間19日午前0時40分)ごろ、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の列車が脱線した。AP通信によると少なくとも6人が死亡した。14両編成のうち13両が脱線。高架の線路から転落した車両もあり、犠牲者が増える可能性がある。

 アムトラックによると、列車はシアトルからオレゴン州ポートランドに向かっており、乗客78人と乗務員5人が乗っていた。事故が起きたのは、時間短縮のために貨物や軍用列車用の線路を整備し直して新たに客車用に開放した区間。脱線した列車が客車としては初めての利用だった。列車は高速道路と高架で交差する左カーブで脱線。現場からの写真では、高速道路に落ち、完全にひっくり返った車両もあった。

 AP通信は50人余りが病院に運ばれ、12人以上が危険な状態だとした。CBSテレビは「カーブにさしかかったところで前の席にたたきつけられ、その後、車両が斜面から落ちた」との乗客の話を伝えた。高速道路走行中の車が転落した列車にぶつかるなどしたが、車に乗っていた人に死者はいなかったという。

 事故の原因ははっきりしていないが、AP通信は当局者の話として脱線前に何かにぶつかった可能性がある、と報じた。列車は事故当時、時速約129キロで走っていたといい、速度が出すぎてカーブを曲がりきれなかった可能性もある。ただ、区間の制限速度は約127キロだったという。(ニューヨーク=鵜飼啓)