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 トランプ米大統領は18日、ワシントンで演説し、外交・安全保障政策の指針となる「国家安全保障戦略」を発表した。「米国を第一に考えることは政府の義務」として、米国民の安全や利益の実現を最優先させる「米国第一」主義を前面に押し出した。中国を「競争国」と位置付け、同盟国などと連携して対抗する姿勢も打ち出した。

 トランプ氏は演説で、「歴代の大統領は外国の国家建設に関わる一方で、自国を満足させることに失敗した」と指摘。安保戦略について「初めて、国土を守る真剣な計画が含まれた。経済の安定が国家の安全保障になるとの認識が示された」と訴えた。

 この日発表された安保戦略では、「米国民と国土を守る」との章で、国境に壁を築いて国境管理を強化し、厳格な移民制度を導入することが安全保障の中核だと位置付けた。「米国の繁栄を促進」の章では、経済の成長と革新が最強の軍隊を維持し、国土を守ることにつながると主張。経済を活性化するために、規制の撤廃や税制改革の推進、インフラ整備など政権が進める経済政策を列挙した。

 また中国とロシアを力によって国境などの現状変更を試みる「修正主義勢力」として、「米国の価値と利益とは正反対の世界を望んでいる」と指摘した。とくに中国については「インド太平洋地域から米国を追い出し、政府主導の経済体制を拡大させている」と批判。「米国の持つ政治的、経済的、軍事的な力を結集させなければならない。同盟国や友好国も共通の脅威に対し、持てる能力を米国に提供しなければならない」とした。(ワシントン=土佐茂生)