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 愛知県大府市の山本朝子さん(83)は、新聞に載っていた1枚の写真に心が波立った。

 2011年5月。東日本大震災の後、福島の避難所で暮らすシバイヌの文太がお座りをしていた。

 半世紀以上前、伊勢湾台風で飼い犬を失った記憶がよみがえった。

 激しい風雨のなか、赤ん坊だった長女を抱いて、夫と近所の小学校に急いだ。1959年9月。まっ暗な教室に身を寄せ、びしょぬれの体で震えた。

 1週間ほどして、水がひいた自宅を見に行った。慌てて避難したため、軒下で飼い犬をつないだままにしてしまった。犬は骨をあらわにして息絶えていた。

 文太を抱きしめてあげたい――。山本さんは、飼い主の吉田健一さん(67)、貞子さん(70)夫妻に手紙を出した。

 12年4月、鉄道を乗り継いで…

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