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 膨大な米国防予算のどこにこのちっぽけな事業があるのかを見つけることは、不可能に等しかった。それは、国防総省の意図するところでもあった。

 なにしろ、国防予算全体の額は、年間で6千億ドル(1ドル=115円で69兆円)。一方、「先端航空宇宙脅威特定計画(Advanced Aerospace Threat Identification Program)」と呼ばれたこの事業は、2200万ドル(同レートで25億3千万円)に過ぎなかった。

 国防総省関係者やこの機密調査事業に携わった人への取材、それにニューヨーク・タイムズ紙(以下、本紙)が入手した関連資料によると、この事業では未確認飛行物体(UFO)として報告された事案について、何年にもわたって調査・研究が進められた。直接の担当責任者は、軍事情報の専門家ルイス・エリゾンド。首都ワシントン近郊にある国防総省の本部庁舎・ペンタゴンの奥深くに事務所を持っていた。

 国防総省はそもそも、この事業…

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