【動画】種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aロケット37号機
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 気候変動観測衛星「しきさい」と技術試験衛星「つばめ」を載せたH2Aロケット37号機が23日午前10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。約16分後、まず高度約800キロでしきさいを分離し、予定の軌道に投入した。その後エンジンを再着火して高度を下げ、しきさいの約1時間32分後に高度約480キロでつばめを分離。打ち上げは成功した。

 二つの衛星を異なる高さの軌道へ投入したのは今回が初めて。同じような高さへ2機投入した実績はすでにあるが、異なる高さにも対応することで、1機あたりの打ち上げ費用を安くできる「相乗り」の機会をさらに増やし、打ち上げ受注の競争力強化につなげる狙いがある。

 しきさいは、空気中のちりや微粒子、植生などを観測し、地球温暖化の予測精度向上などに役立てる。つばめは、通常の地球観測衛星の軌道より1千倍も大気の抵抗が大きい「超低高度」(300キロより低い高度)で衛星を運用するための技術を確かめる試験機。(福井悠介)