22日に閣議決定された政府の来年度当初予算案で、天皇陛下の退位と新天皇の即位関連の準備費用として35億6千万円が計上された。住まいの改修、新天皇を支える職員の増員などが盛り込まれた。

 住まい関係の経費は17億3千万円。天皇陛下が退位後に仮住まいする高輪皇族邸(東京都港区)の改修、その後に「仙洞(せんとう)御所」として住む東宮御所(東京・元赤坂)の倉庫新築などの費用が盛り込まれた。

 皇位継承に伴う「即位の礼」などの儀式関係費は16億5300万円。装束などの調達に時間がかかるため、来年度から準備を始める。即位の礼で新天皇が上がる「高御座(たかみくら)」、新皇后が上がる「御帳台(みちょうだい)」も来年度中に京都御所から東京に輸送して修理する。平成への代替わりでは自衛隊ヘリコプターで空輸され、過激派対策で極秘に行われた。

 新天皇となる皇太子さま、皇嗣となる秋篠宮さまを支える職員を増やす。皇太子家は東宮侍従や東宮女官など計5人、秋篠宮家は職員や運転手の計13人の増員となる。再来年の代替わりまでに経験を積ませるため、来年4月と10月に分けて配置するという。

 宮内庁は「スムーズな代替わりが実現するよう、来年度から準備を本格化させたい」としている。

 そのほか、秋篠宮家の長女眞子さまが来秋、結婚で皇籍離脱する際に支給される一時金の上限額1億5300万円が盛り込まれた。(島康彦