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小野善康・大阪大特任教授

 経済学の基本法則に、18~19世紀のフランスの経済学者J・B・セイが示した法則がある。「作った分だけ需要が保証される」という内容だ。

 生産者が物やサービスを供給すれば、その合計金額は誰かの所得になるため、所得の合計は生産物の総額と一致する。だから、人々が所得をすべて生産物の購入に回せば、ちょうど作った分が売れる計算になる。これがセイの法則だ。

 ただ、所得総額が供給総額と一致しても、個別の製品で需要と供給が一致する保証はない。ある製品の値段が高すぎれば売れ残る。だが、総額が一致している以上、適切な価格がついていれば、すべて売ることができる。景気低迷の原因は、生産力の低下か価格調整の不備しかない。

 今の最先端のマクロ経済理論も…

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