拡大する写真・図版 5年ぶりの三つ星のお祝いに集まったHAJIMEのスタッフら(HAJIME提供)

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 「食」で名高い大阪、京都。この2都市の名店がそろう「ミシュランガイド京都・大阪2018」で最高ランクの三つ星へと5年ぶりに返り咲いたレストランがある。一時は廃業も覚悟したこともあったという。この店の「味」を引き立てたものとは?

 「三つ星だ!!!!」

 発表された11月7日の昼過ぎ、大阪市西区の高級レストラン「HAJIME」のオーナーシェフ米田肇さん(45)は、スタッフとのグループLINE(ライン)で喜びを爆発させた。「やりましたね! 長かった!」。すぐさま返信が相次いだ。「とったよ! ありがとう」と号泣しながらスタッフに電話する米田さんの横で妻陽子さん(40)はほほえんだ。

 「自分のためじゃない。みんなのためにとれたんだ」

 元々はエンジニア。25歳のときに子どものころから憧れていた料理の世界に飛び込み、フランスのレストランで経験を積んだ。帰国後、2008年5月に自分の名前を店名にしたレストランを開いた。星を一つ取るのもすごいこと。三つ星を獲得したのは、そのたった1年5カ月後。開店から獲得までの期間は、最短だった。これを含め3年連続で三つ星に輝いた。

 電話が1日に400本以上鳴り、予約は2カ月待ち。手が回らず、2時間で終わるはずのコース料理の提供に、3時間かかることも。周囲の変化について行けなくなった。

 「誰かのコピーの料理ばかり。このままではダメになる」。唯一無二のピカソのような存在を目指そうと心に決め、フランス料理の看板を外した。

 その矢先だった。

 12年10月。ミシュランから…

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