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 歌手の故・やしきたかじんさんの闘病生活を描いた百田尚樹氏の著作「殉愛」の記述で名誉を傷つけられたとして、たかじんさんの長女が発行元の幻冬舎(東京)に損害賠償などを求めた訴訟で、幻冬舎に365万円の賠償を命じた二審判決が確定した。最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)が21日付の決定で幻冬舎の上告を退けた。

 2016年7月の一審・東京地裁判決は、記述のうち6カ所は「事実とは認められない」「(長女が)非情という印象を与える」などとしてプライバシー侵害や名誉毀損(きそん)を認め、330万円の支払いを命じた。今年2月の二審・東京高裁判決は、別の1カ所も「(長女が)非常識な人間との印象を与える」と判断し、賠償額を365万円に増やした。(岡本玄)