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 国立がん研究センターは25日、患者数が極めて少ない希少がんの軟部肉腫のうち、手足や胴体の表面に近い部分などにできるタイプの治療をする31都道府県53施設のリストを公開した。治療実績や病理診断の体制、担当医の名前などを掲載する。同センターが希少がんの病院リストを公開するのは初めて。他の希少がんについても今後、リストの作成を目指すという。

 希少がんは診断を受ける患者数が人口10万人当たり年6人未満で、約200種類あるとされる。患者数が少ないため、治療実績のある病院が限られる。軟部肉腫は筋肉や血管、関節などにできるがん。希少がんの中では患者数が比較的多い一方、関係する診療科が限られるため病院の要件を定めやすいといった理由から、最初にリストを作ったという。3年連続で患者が年1人以上いることや2人以上の専門の医師が勤務するなどの要件を満たす所を選び、リストに載せた。

 国立がん研究センターの川井章・希少がんセンター長は「リストの公開で、患者さんが自然と集約されれば、治療の研究開発も促進される」と期待を込める。リストは同センターが運営する「がん情報サービス」(https://hospdb.ganjoho.jp/kyoten別ウインドウで開きます)で見られる。(南宏美)