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希望はどこに ロボットコミュニケーター・吉藤健太朗さん

 高齢者や入院中で外に出られない人の代わりになって、意思を伝えることができる分身ロボット「オリヒメ」。自ら起業して開発した吉藤健太朗さん(30)は、小学生から中学生までの3年半、不登校に悩みました。シリーズ企画「希望はどこに」の第5回は、孤独を解消するために人と人をつなぐロボットをつくる、心やさしき青年の物語です。

 孤独とは、ひとりぼっちになることではありません。自分は世の中に必要とされていない、社会のお荷物だ、と思い込んでしまうことです。

 小学5年から中学2年まで3年半、学校に行けませんでした。きっかけは体調を崩し、2週間ほど休んだこと。久しぶりに登校し、友達から「ヨシフジが来たぞ」と言われるのがイヤでした。それからは、学校には3日ほど行くのが精いっぱい。家で漫画を読んだり、折り紙やゲームをしたりしていました。

 勉強や心の成長が遅れてしまったという劣等感。両親の疲れた顔を見て、このままではだめだと焦る。でも何もできない無力感。こうしたことが、ない交ぜになって苦しかった。あるとき、夜中に目覚め、気づいたときは神社の池の前に立っていました。「これはやばい。死んじゃだめだ」と思いました。

 意外なことが転機になりました。中1のとき、母が申し込んだ「虫型ロボットコンテスト」に出場し優勝しました。翌年、大阪であったイベントの展示場で、一輪車をこいでいた大きなロボットを見つけました。開発したのは奈良県の工業高校の先生でした。

 先生に弟子入りしてロボットをつくりたい。目標ができ、中2の冬から学校に行き、猛勉強して、工業高校に合格しました。私は尊敬を込めて、その先生を「師匠」と呼ぶことにしています。

分身ロボットは「心の移動手段」
人を本当に癒やせるのは人だけと語る吉藤さんが目指す未来とは。

 高校では電動車いすづくりに熱…

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