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 エメラルドグリーンの海は静かだった。12月も、50代の海人(うみんちゅ、漁師)の男性は日暮れまで漁船を浮かべた。船上でマンガを読んだり、DVDを見たり。浜辺ではクレーンが首を数本伸ばしているが、工事の音は届かない。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設工事が始まった名護市辺野古の大浦湾。「警戒船」と呼ばれ、カヌーや船で抗議する人たちを監視するのが仕事だ。ただ、沖合に停泊するだけ。抗議する人を取り締まるのは海上保安庁の仕事で、接触することはない。

 午前7時半~午後5時で日当は数万円。週に3~4回で収入は以前の倍以上になった。「やっぱり人間、カネがある方がいいさあね」。国は2014年から今年2月までに、海上警備業務に約80億円を投じた。

 生活のために「基地」を受け入れる。「前は胸の引っかかりがあったけど、今はない」。そう言いつつ、割り切れない何かが心にある。

 受け取った漁業補償金から500万円以上を漁船の改修などに使った。「漁に出ることは減ったのに、考えるのは漁のこと。なんでかね」と笑い、そして、つぶやいた。

 「国のやり方に染まってしまったのかなあ」

 別の50代の海人(うみんちゅ…

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