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 バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)の機器を使い、認知症の人が見ている世界を疑似体験する講座が23日、仙台市青葉区の東北文化学園大であった。高齢化が進む中、多くの人に認知症への理解を深めてもらう企画で、介護に関心のある高校生や保護者、教員ら計80人が参加した。

 参加者は、全方向が見渡せるゴーグル型のディスプレーとヘッドホンを頭に装着。空間を認識する能力が衰え、自動車から降りることがビルの屋上から落ちるように感じられる場面では、思わず「やばい」「怖い」と声に出す人も。幻覚で、実際にはいない人や虫が出てくる映像もあった。

 介護職を目指しているクラーク記念国際高校3年の梅津奏子さん(18)は「認知症の人はどのように見えるのか、聞いたことはあったが、VRでより身近に感じられた」。同大医療福祉学部の豊田正利学部長は「体験を通して、介護の仕事の尊さや、認知症のお年寄りは地域社会の仲間だという思いを持ってもらえれば」と語った。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(津布楽洋一)