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 100年前の英国を騒がせた「コティングリー妖精事件」の特別企画展が名古屋大学で開かれている。

 事件は1917年、英国北部のコティングリー村で起きた。2人の少女が、家の近くの草むらで戯れる妖精の姿をとらえた2枚の写真を撮影したのだ。3年後、話を聞きつけた神智学者エドワード・ガードナーが少女たちにカメラを与えたところ、2人はさらに3枚の妖精写真を撮影し、心霊現象に傾倒していたコナン・ドイルも加わった大論争が巻き起こった。

 会場には、はがきを4分割したサイズの5枚の妖精写真をはじめ、妖精写真を研究するために収集された心霊写真や関係者のスナップ写真など約40点が並ぶ。英文学者の井村君江さん(85)=うつのみや妖精ミュージアム名誉館長=が2001年に英国のオークションで落札したガードナー遺品の数々だ。

 「事件」に詳しい浜野志保・千葉工業大准教授(視覚文化史)は「新しい技術は人々に期待をもたらす。写真技術の進化と普及が進んでいた当時、肉眼では見えない物まで写真は見せてくれるという過剰な期待を人々は抱き、妖精写真はその期待に応えた。写真とはそもそも何なのかを考える格好の素材といえる」と解説する。少女らは後年、写真は偽造だったと告白したが妖精を見たのは事実だと言い続けたという。

 18日まで。東山キャンパス教養教育院プロジェクトギャラリー・clas(クラス)(全学教育棟南入り口)で。入場無料。(佐藤雄二)