[PR]

 東京大学が分子細胞生物学研究所の渡辺嘉典教授らが執筆した論文5本に研究不正があったと認定した問題で、東大は25日、追加調査の結果を発表した。渡辺教授が過去に執筆したその他の論文9本は不正行為はなかったと結論づけた。渡辺教授らの処分について今後検討する。

 今回調査したのは渡辺教授が責任著者として、2014~17年に英科学誌ネイチャーなどに掲載された論文9本。本人や共著者に事情を聴き、実験データなどを調べた結果、東大科学研究行動規範委員会が捏造(ねつぞう)や改ざんはなかったとした。

 渡辺教授は「追加調査で研究不正はないと認められたが、前回の調査で指摘された不適切な点は深く反省している」と話した。

 東大はこの日、再発防止に向けた取り組みも発表。分子細胞生物学研究所の組織を抜本的に見直し、不正防止への取り組みを点検する外部委員会を作る。

 東大は今年8月、渡辺教授らが執筆し、08~15年にネイチャーなどに掲載された5本の論文について、グラフや画像の捏造や改ざんがあったとする調査結果を公表していた。