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 モンゴルのゴビ砂漠北辺で、岩壁に刻まれた約2千年前の漢文の銘文がみつかった。中国の後漢王朝(25~220年)の遠征軍が、モンゴル高原を支配していた騎馬遊牧民・匈奴(きょうど)と交戦した経緯や「戦果」を祝う詩などが刻まれ、中国の歴史書に記載された内容とほぼ同じだった。モンゴル最古の漢文銘文とみられ、専門家は、なぞに包まれた匈奴と後漢の関係史の解明につながると期待する。

 鈴木宏節(こうせつ)・青山学院女子短期大学助教(東洋史)らが2010~17年、モンゴル科学アカデミーと共同で現地調査を断続的に実施して明らかにした。

 鈴木さんによれば、現場は首都ウランバートルから南南西に約350キロ離れた、ゴビ砂漠の北側に広がる標高1471メートルの山岳地帯。銘文は、南側に向いた岩壁に刻まれていた。高さ約3メートルの石の平らな表面に縦120センチ、横180センチの範囲に残されていた。1文字の大きさは4センチ角。計250文字程度が確認でき、字体や内容から後漢が残した文章とみられる。

 内容は西暦89(永元〈えいげ…

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