【動画】平昌五輪の代表に内定したスノーボード・ハーフパイプの冨田せな選手が意気込みを語った=笠井正基、吉永岳央撮影
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 スノーボード界の期待を集める2人の高校3年女子が、来年2月の平昌(ピョンチャン)五輪の代表に内定した。ハーフパイプの冨田せな(新潟・開志国際高)と今井胡桃(バートン)。ともに子どもの頃にプロ資格を取得した早成の18歳だ。

 代表内定が発表された22日、2人ともホッとしたような笑顔を見せた。冨田は「(2022年の)北京五輪に向けて頑張ろうって思っていたんですけど、平昌をあきらめないでよかった」。今井も「ずっと五輪っていうものを目指していたので、安心した」と語った。

 今季は、ともに苦しい幕開けだった。今年からワールドカップ(W杯)に本格参戦する冨田は、ニュージーランドで行われた9月の開幕戦で10位。参戦2季目の今井も、15位と振るわなかった。

短期間でグングン

 しかし、短期間でグングン成長するのが10代だ。冨田は第2戦(米国)で4位に食い込むと、第3戦(中国)では初の表彰台となる2位。つられるように今井も第3戦で4位に入り、一気に五輪切符を引き寄せた。ただ、急成長の理由については、冨田は笑って、「んー、あんまり分からないですね」。

 新潟県出身の冨田と長野県出身の今井は雪国育ちという環境にも背中を押され、いずれも小学校入学前、気づいた時にはスノーボードを滑り始めていた。プロになったのはそれぞれ中学1年と小学5年。冬になると毎日練習し、早くから雪上で勝負していく覚悟を決めていたことを明かす。

 日本代表の治部忠重コーチは、今井について「すごく気持ちが強い子。一番の負けず嫌いで、朝も一番早く準備する。転んでも転んでも何度もチャレンジする姿勢はすごい」。一方で、「男子に比べて体のブレが大きいのが女子。だが、体を自然にコントロールできる」と、冨田の滑走技術の高さに舌を巻く。

 現状では、クロエ・キムやケリー・クラーク(ともに米)、劉佳宇(中)ら世界の強豪との実力差は小さくない。それでも「自信がついてきた。もっと自信つけて、五輪に出た時には自信のある滑りをしてたい」と冨田は言う。今井も「五輪でメダル取ったら、すごく影響力があると思う。スノーボード(という競技)をもっともっと有名にしたい」。急成長する2人は、五輪の舞台で下馬評を覆すつもりだ。(吉永岳央)