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 来年6月にも閉店し、その後解体される見通しとなった名古屋・栄の老舗百貨店、丸栄の本館について、日本建築学会が26日、保存を求める要望書を同社に提出した。丸栄本館は戦後日本を代表する建築家、村野藤吾の設計で1953年に建てられ、翌年に日本建築学会賞を受賞した。

 市役所で記者会見した同学会東海支部の西沢泰彦・名古屋大大学院教授によると、本館は戦災を免れた建物に増築を重ねた歴史的建造物という。耐震補強は可能としたうえで、「取り壊す前提ではなく、使い続けてほしい」と訴えた。

 本館は震度6強以上の地震で倒壊する危険性が高いと診断されている。親会社で商社の興和は、解体後の跡地に百貨店ではない商業施設を2020年にも開く計画だ。