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エール! 先輩から受験生へ(下)

学而不厭(がくじふえん)

 学んでも学んでも、決して飽きることがないもの――。ある人にとっては日本の古代史かもしれないし、またある人にとっては天文学やお菓子作り、プログラミングかもしれない。

 東京芸術大学の大学院修士課程に在籍し、同大学から生まれた注目の吹奏楽団「ぱんだウインドオーケストラ」の団員でもある「ハルカ」こと後藤榛花にとって、学んでも学んでも、決して飽きることがないものがクラリネットだ。しかし、そう気づいたのは、かなり遅いタイミングだった。

     ♪

 ハルカがクラリネットを始めたのは、東京都内の中学校で吹奏楽部に入ったときだった。最初は音が出ずに苦労したが、3年間で吹奏楽もクラリネットも大好きになり、高校は都立小山台高校を選んだ。進学校で、ブラスバンド班(=吹奏楽部)は都高校吹奏楽コンクールを通過し、コンスタントに都大会に出場するくらいレベルが高かった。勉強と部活を両立するならここだと思った。

 部活に没頭し、2年生になるとクラリネットのトップ奏者に選ばれた。冬になり、アンサンブルコンテストの練習に励んでいたころ、自分自身の技術が日に日に上がっていくのを感じた。「ずっとこの毎日が続けばいいのにな……」と思ったとき、初めて目の前に「音楽大学に進む」という選択肢が浮かんできた。

 しかし、ひとりのクラリネット奏者としてどの程度のレベルにあるのかまったくわからなかった。自信があるわけでもない。迷いに迷った末、当時、小山台高校に指導に来ていたクラリネット奏者・池田めぐみに恐る恐るメールで相談をした。

 《先生、私は音大を目指してもいいレベルなのでしょうか?》

 《頑張れば大丈夫だと思います》という返事が来た。急に希望の光が輝いてきた。けれど、音大のことも、受験のことも、何もわからない。ハルカは池田にメールで相談を続けた。

 志望校について、《せっかく進…

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