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 ブラジルなどで感染が拡大したジカウイルス感染症(ジカ熱)について、正しい知識をもつ人が日本国内で減っている。そんな調査結果を東京医大病院渡航者医療センターの浜田篤郎教授らがまとめた。2016年夏にはリオ五輪が開かれ関心を集めたが、昨年は話題になることが減った影響があるとみられている。

 17年8月、インターネット上で「半年以内に途上国に渡航する」とした20~60代の男女500人にジカ熱について質問。16年8月の結果と比べた。「蚊を介して感染する」と知っていた人は約6割(16年約8割)、「胎児の健康に影響する」は約2割(同約7割)、「性行為で感染する」は約1割(同約3割)。いずれも正しい知識を持つ人の割合が下がっていた。

 ジカ熱は妊婦が感染すると小頭症の赤ちゃんが生まれる可能性がある。厚生労働省は、妊婦や妊娠の可能性のある人は可能なかぎり流行地域への渡航を控えてなどと呼びかけている。昨年1年間に海外で感染し、日本へ入国後に発症が報告された患者は5人。世界保健機関(WHO)や厚労省によると、南米や米国、東南アジアなどで現在も流行している。

 浜田さんによると、世界的に患者報告は減りつつあるが、関心が低下したことで検査する人が減ったことが影響している可能性があるという。「妊婦や赤ちゃんに重大な影響を与えうる感染症でもあり、関心を持ち続けることが大切だ」と話している。

 厚労省のサイト(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html別ウインドウで開きます)に流行地域などの情報がある。(武田耕太)