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 2日午前8時。第94回箱根駅伝を走る1区の選手21人が、東京・大手町をいっせいにスタートした。

 色とりどりのユニホームの中でもひときわ目立つのが、紫のシャツに「まっきっき」のパンツ。そう中央学院大だ。

 2015年1月の箱根駅伝で8位。以来、出雲、全日本を含む3大駅伝では9大会連続で1桁順位をマークしている。近年はすっかり大学駅伝ファンにおなじみの、千葉県我孫子市にある学校だ。

覚えてほしくて派手派手に

 しかし、順大OBの川崎勇二監督が就任した1992年には、まだ無名校だった。「みなさんに覚えてもらえる、集団の中でもすぐに選手を見つけられる目立ついい色はないか?」。思いついたのが、テニスボールの鮮やかな黄色。それまで白だったパンツの色を派手派手なイエローに変えた。

 今の選手たちは、強豪校の一角を占めるようになった「中央学院」の名前に憧れて入学してきたメンバーが多い。では、あの派手なユニホームにも憧れて来たのだろうか?

選手は「オムツみたい」「早稲田の方が格好いい」

 前回大会で1年生ながら2区を走った高砂大地(2年=大阪・関大北陽高)は率直だった。「中央学院の名前には誇りを持っていますが、あの色はちょっと。パンツが目立ちすぎてオムツみたい」。今年も2区でエントリーされたが、けがの影響で調子が上がらず、残念ながら当日のエントリー変更で外れた。

 3日に7区を走る予定の新井翔理主将(4年=群馬・東農大二高)は、「正直、ユニホームの格好良さ自体でいうと……。早稲田のエンジにWとかの方が格好いいですね」と苦笑いを浮かべた。

主将は「愛着湧いている」

 今年の中央学院大の箱根駅伝の目標は総合5位。「格好いいかは別にして、目立つし、愛着も湧いている」と新井主将は言う。遠くからでも仲間の姿を見間違えることなく、着実にタスキをつなぐつもりだ。(平井隆介