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 藤田保健衛生大学病院(愛知県豊明市)が、残業時間の上限を決める労使協定(36〈サブロク〉協定)を結ばずに医師の緊急呼び出しをし、割増賃金も払っていなかったとして、名古屋東労働基準監督署が是正勧告していたことが27日、同病院などへの取材で分かった。

 同病院によると、休日や就業時間後に入院患者の容体が急変した場合、当番の医師を電話で呼び出している。ところが、病院が締結している36協定の対象には医師が含まれておらず、労基署は、呼び出しが違法な時間外労働に当たると認定した。少なくとも5人の医師が呼び出しを受けて時間外に患者に対応していた。医師の1人は、呼び出しによる業務が最長で週9時間だったという。

 また、病院は1回の呼び出しで7千円の手当を支給していたが、時間単位で支払われておらず、労基署は割増賃金が支払われていないと判断した。

 同病院の担当者は「大学病院の医師は診療に加えて研究や教育があるので、労働時間を正確に把握することが難しく、36協定の対象に含めていなかった。認識を改めて協定を締結し直し、労基署に報告した」と話した。