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 「鉄の女」と称された英国のサッチャー元首相(1979~90年在任)に日本の閣僚らが競って面会約束を取り付けようとする様子が、英公文書館が29日に公開した資料で明らかになった。強い指導者として知られた人気者との面会は政治家の「箔(はく)付け」に使われたようで、依頼殺到にサッチャー氏がうんざりしていた様子もつづられている。

 英貿易省や英首相府などの間で交わされた79年5月の文書によると、江崎真澄通商産業相(肩書はいずれも当時)は同月内の面会を依頼。英側は多忙を理由に難色を示したが、江崎氏のライバルだった園田直外相には既に面会予定があり、通産省は江崎氏だけが首相に会えないと「恥になる」と懇願。英側が受け入れた。面会の準備資料には「10分以内で日本側も了解」「ライバルにお株を奪われないようにすることが面会の主な目的なのであいさつを交わすだけで良い」などと記されている。

 81年6月には日本からの面会…

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