ジブリ画家「森の福竜丸」を描く 核問題考える入り口に

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聞き手・西村奈緒美
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 スタジオジブリの作品で背景画を手がけてきた男鹿(おが)和雄さん(65)が、水爆実験で被曝(ひばく)した木造マグロ漁船「第五福竜丸」の絵を描いた。表現したのは広島原爆の1千倍に上る水爆の威力ではなく、穏やかな風景にたたずむ様子。静かな描写には「見る人の心に届く絵を」との思いがある。

 米ソ対立で核実験競争が続いていた1954年3月、米国は太平洋のビキニ環礁で水爆実験を行った。巨大なキノコ雲は成層圏まで達し、吹き飛ばされたサンゴのかけらが「白い灰」となって福竜丸に降り続いた。実験場から160キロの場所でマグロを追っていた乗組員は23人全員が被曝。半年後に無線長の久保山愛吉さんが亡くなった。

 核の証人となった船は今、東…

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