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 仮想通貨取引所「コインチェック」(東京都渋谷区)から顧客資産の仮想通貨NEM(ネム)約580億円分が不正に流出した問題で、30日夜、流出先のハッカーのものとみられる口座の一つから、別の口座への送金が再開されたことがわかった。取引履歴によると、送金が再開されたのは30日午後10時33分。その後約30分かけて、別の9口座に100XEM(ゼム=NEMの取引単位)ずつ(直近の相場で8300円程度)が送られていた。

 再送金の狙いは不明だ。これまでハッカーのものとみられる流出先は計10口座だったが、再送金で流出先の口座が増える。もとの10口座は、NEMをつくった非営利団体「NEM財団」やコインチェックが監視していた。再送金で監視対象の口座を増やし、監視の目から逃れようとした可能性がある。

 当初の流出は、26日午前0時過ぎからコインチェックの口座からハッカーのものとみられる口座への不正送金が始まり、同日中に計10口座へ約584億円分のNEMが送られた。その後流出先の口座からの送金は確認されていなかったが、問題発覚から4日たち、再送金が始まったことになる。(編集委員・須藤龍也)