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 国土交通省は31日、介護や育児の負担軽減のため、使用済み紙おむつを下水道に流して処理できないかを検証する有識者の検討会を立ち上げた。専用の破砕機で細かくし、破砕機から配管を通して下水道に流すことを想定している。検討会は5年程度で結論を出す。

 「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」(座長=森田弘昭・日本大学生産工学部教授)で、この日に初会合を開いた。どこまで細かくすれば下水道がつまらないかなどを調べ、2018年度以降に実証実験をする。主に介護施設や医療機関での破砕機設置を念頭に置いているが、家庭への設置拡大も視野に入れる。

 おむつなどの業界団体「日本衛生材料工業連合会」(東京)によると、16年に国内向けに生産された大人用紙おむつは74億枚で、5年前より3割増えている。使用済み紙おむつは重くて不衛生なため、保管やごみ出しが負担になりがちだ。一方で、国交省によると、人口減少で下水処理能力に余裕が出てきているため、紙おむつの処理を検討することになった。(石山英明)