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 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、「米本土全域が核攻撃の射程圏内にある」などと述べ、米本土を攻撃できる核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を実戦配備したと初めて宣言した。2月9日に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪への代表団派遣のため、韓国と協議する考えも表明した。

 これを受け、韓国の趙明均(チョミョンギュン)統一相は2日、板門店の韓国側施設「平和の家」で9日に南北高位級当局者協議を開くことを提案した。正恩氏の呼びかけには韓国を米国から引きはがして米韓同盟の弱体化を狙う思惑があるとみられ、今後、北朝鮮への制裁を巡る国際協調が乱れる可能性がある。

 正恩氏は1日午前9時(日本時間同9時半)から約30分間、朝鮮中央テレビで新年の辞を発表する中で語った。正恩氏は「いかなる力でも覆せない、信頼できる戦争抑止力を保有している」と述べ、「米国は決して我が国を相手に戦争を仕掛けられない」と強調した。「米本土の全域は我々の核打撃射程圏にある。核のボタンは、常に私の執務室の机の上にある。脅しではなく現実だということを、素直に理解しなければならない」と主張した。

 正恩氏の発言は、昨年11月29日に試射したICBM「火星(ファソン)15」(射程1万3千キロ以上)に核弾頭を搭載して実戦配備したことを指すとみられる。

 さらに正恩氏は、核兵器やミサイルの大量生産や実戦配備を急ぐよう指示。「核反撃態勢を常に維持すべきだ」と述べ、核を搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の整備にも意欲を示した。核・ミサイル開発のモラトリアム(一時停止)は宣言しなかった。

 一連の発言は、抑止力を強調して米国の攻撃を防ぐ一方、時間を稼いで、核ミサイル開発を更に進めたい思惑があるとみられる。

 米朝間の対話については言及しなかった。

 正恩氏は韓国に対し「(北朝鮮を侵略する)核戦争の策動に加担せず、緊張緩和のための我々の努力に誠意を持って対応すべきだ」と主張。「外部勢力との核戦争演習はやめるべきだ」と、米韓合同軍事演習の中止を要求した。文在寅(ムンジェイン)政権は現在、米韓演習を五輪開催後まで延期するよう米側に打診している。

 一方、平昌五輪について「民族…

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