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 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が1日、核搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)で米国を威嚇すると同時に、平昌(ピョンチャン)冬季五輪への代表団派遣に言及した。米韓に異なる態度を示した思惑はどこにあるのか。核ICBM開発の実態は見極めにくいが、北朝鮮の揺さぶりは強まっている。

対米国、「本土射程」

 金正恩氏が1日、「米本土の全域は我々の核打撃射程圏にある」と強調したのは、米軍による攻撃の可能性を深刻に受け止めているからだ。

 正恩氏は「我が国の核戦力は、米国の冒険的な火遊びを制圧する強力な抑止力」「米国は決して私とわが国に戦争を仕掛けられない」とも語った。ソウルの情報関係筋は「虚勢を張って、米国の攻撃を避けようとしている」と語る。

 北朝鮮の官営メディアは繰り返し、米国が正恩氏を狙った「斬首作戦」を計画していると非難し、警戒感を強めている。1人独裁体制の北朝鮮では、正恩氏の生死が情勢に決定的な影響を与えるからだ。

 朝鮮通信によれば、昨年年初から12月27日までに、北朝鮮メディアが伝えた正恩氏の動静報道は102回。16年の138回から減少した。軍に勤務した脱北者によれば、正恩氏が地方視察を行う場合、全く同じ車両の車列を4~5隊つくり同時刻に別々の方向に出発させるほど、米国の攻撃に神経を使っている。

 正恩氏は、新年の辞で「核弾頭と弾道ミサイルの大量生産、実戦配備に拍車をかけるべきだ」とも訴えた。日米韓には、北朝鮮が昨年11月29日に試射したICBM「火星(ファソン)15」について大気圏再突入技術や核弾頭搭載能力が不十分との見方もあり、「実戦配備」を強調する正恩氏の言葉は額面通りに受け止められない面もある。韓国政府元高官は「時間を稼ぐ間に核ミサイル能力を完全なものにしたい思惑もあるのだろう」と語る。

 しかし、北朝鮮の能力に最も慎重な見方を示す韓国政府も、あと1~2年で核ミサイルは完成すると分析する。

 北朝鮮は2月8日に軍の正規軍…

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