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 大相撲の元横綱日馬富士による傷害事件を巡って招集された日本相撲協会の臨時評議員会(池坊保子議長)が4日、東京・国技館で開かれ、昨年の秋巡業中に起きた問題を協会に報告しなかったことなどの責任を問われた貴乃花親方(元横綱)の理事解任を全会一致で決議した。協会の理事が解任されたのは初めて。協会側は処分決定を貴乃花親方に電話で伝え、親方は「わかりました」と答えたという。

 協会の臨時理事会は12月28日に、調査に非協力的だった貴乃花親方を理事から解任して降格させる意見をまとめ、臨時評議員会に提案していた。理事の選任・解任の権限を持つ評議員会は外部識者ら7人で構成されている。この日は2人が欠席し、議決に加わらなかった池坊議長を除く4人全員が解任に賛成した。

 池坊議長は貴乃花親方について「理事としての報告義務を怠り、(協会の)危機管理委員会の調査への協力を拒否した。役員の忠実義務に大きく違反した」と話した。

 理事を解任された貴乃花親方は役員待遇委員に降格するが、2月に予定される理事候補選に立候補することは可能で、部屋で弟子の指導も引き続きできる。

 この問題では八角理事長(元横綱北勝海)が3カ月分の報酬を自主返納するほか、日馬富士の師匠である伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が理事を辞任した。暴行現場に同席していた白鵬、鶴竜の両横綱は減給処分を受けている。