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 アイルランド北東部ダンドークで日本人男性の佐々木洋介さんが刃物で刺されて死亡した事件で、佐々木さんは襲われた際、ヘッドホンを付けていて容疑者の接近に気づかず、背後からいきなり背中を刺されたとみられることが警察の調べで分かった。

 地元の警察トップのジェリー・カーレイ氏と、マーチン・ベギー捜査官が5日、朝日新聞などの取材に明らかにした。

 殺人容疑で逮捕した男はモハメド・モレイ容疑者(18)。佐々木さんはダンドークの事務用品販売会社のコールセンターで勤務。夜勤を終えて帰宅中に路上で襲われ、現場で死亡が確認された。カーレイ氏らは日本人を狙ったものではなく、「行き当たりばったりに襲った」との見方を示した。現場で凶器の刃物を押収した。

 モレイ容疑者はエジプト出身とされたが、国籍は分かっていないという。背後で事件を支援した人物や宗教的な過激思想の影響を受けたことを示すものは見つかっておらず、「テロとの関わりを示すものは確認されていない」という。金銭を奪う目的で襲った形跡もなく、動機の解明を急ぐ。

 モレイ容疑者は佐々木さんを刺した後、別の場所でアイルランド人男性2人を襲った。1人は何かで刺されたが、凶器は見つかっていないという。もう1人については、木製の柱で頭部を殴ってけがを負わせたという。凶器をどこで入手したかなどを調べている。(ダンドーク=寺西和男)

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