元プロ野球広島内野手で日本歴代1位の2215試合連続出場を果たし、「鉄人」と呼ばれた衣笠祥雄さん(70)が、4日に亡くなった星野仙一さんの思い出を語った。2人は同学年。現役時代からグラウンドの外でも交流があったという。ライバルであり、友人でもあった星野さんをしのんだ。

 早すぎるよ。昨年11月28日に東京であった野球殿堂入りを祝う会に出て、熱く語る姿を見ていたからね。「まだまだやらなきゃいけないことが、いっぱいあるんだ」って、大勢の人の前でね。12月にも大阪でパーティーをしていたけど、その時には病気のことは分かっていたんだろうね。元気だと思っていたから、まさか、という思いだね。

 同学年で、彼は(山本)浩二と大学時代からの知り合いだから、現役時代からグラウンド外でも食事をしたし、よく話をしたよ。そういう席では、たわいのない話しかしない。でも、グラウンドで会うとがらりと変わるんだ。

 勝利に対して、あそこまで闘志をむき出しにする選手は珍しかった。気の短い投手だったな。意地になって投げてくる。打った、打たないは覚えていない。対戦していて熱くなる、気持ちのいい投手だった。当時、各チームに一人はそういう投手がいて、中日なら彼だった。

 でも、やはり彼は選手より監督に向いていたんだろうね。明大の島岡吉郎監督に育てられ、人を束ねる、人を引っ張ることに優れていた。監督をしている姿が一番、似合っていたね。