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360度動画「いきもの目線」

 濃淡さまざまな紅白の羽をまとい、スラッと細長い足が魅力のフラミンゴ。東武動物公園(埼玉県宮代町)のフラミンゴ舎では、3種約50羽の色鮮やかなフラミンゴを飼育展示している。フラミンゴの群れに囲まれたらどんな気分になるだろう?園の協力で360度カメラを設置させてもらった。

 開園前、担当飼育係の川井舞子さん(31)とフラミンゴがいるバックヤードへ。鍵がかかっている金網を開けて中に入ると、一斉に奥の小屋に逃げていった。大きな水たまりの中に360度カメラを設置し、外に出て様子をうかがっていると、カメラを警戒することもなく、フラミンゴの集団がぞろぞろと登場。あっという間にフラミンゴに囲まれた。ちょっと怖い感じもするが、圧巻だ。

 よく見ると、二本足ではなく「片足立ち」をしている。川井さんによると、片足で立ちながらもう片方の足は羽毛の中に入れて温めているという説や、片足立ちの方がバランスが良いという話もあるという。

 白っぽくて背が高いのがヨーロッパフラミンゴ。色鮮やかな紅色をしているのがベニイロフラミンゴ。くちばしの付け根が白っぽく、足の関節がピンク色のチリーフラミンゴ。この3種はすむ国や大陸が違うので、野生では一緒に見ることができないという。いずれも群れで暮らす鳥なので、単独だと落ち着かないらしい。夕方、小屋に収容するときも一斉に入っていった。

 展示場に屋根がないので飛ばないのかと思ったら、大きな羽を広げて数メートルは飛んでいる。「羽の一部を切ってあるので柵の外まで飛んでいくことはありません」と川井さん。

 フラミンゴの特徴の一つ、長く「へ」の字に曲がったくちばし。野生では、水中のプランクトンや水生昆虫、藻類などを水と一緒にすくって食べる。くちばしのふちが、くしの歯のようになっていて、そこから水を出し食べ物だけを残すという。また、フラミンゴの羽などの朱色が鮮やかなのは、プランクトンなどには含まれる赤い色素が理由だそうだ。園では、オキアミや固形飼料を与えている。(竹谷俊之)