[PR]

 エジプトの選挙管理当局は8日、大統領選を3月26~28日に実施すると発表した。6月で任期が終わるシーシ大統領は、立候補について態度を明らかにしていないが、立候補すれば再選は確実視されている。

 エジプトは「アラブの春」で2011年にムバラク元大統領が退陣。12年の大統領選でイスラム組織「ムスリム同胞団」を出身母体とするムルシ氏が当選した。しかし、ムルシ政権が同胞団への権力集中を図ったり、イスラム色の強い憲法を制定したりしたことで13年に反政権デモが拡大。軍がムルシ氏を拘束、政権を崩壊させた。シーシ氏は当時の軍総司令官で、14年に大統領選に出て圧勝した。

 現政権は過激派組織「イスラム国」(IS)などの「テロとの戦い」と経済の回復を重要課題としており、「治安維持のため」としてデモを厳しく規制するなど強権的な姿勢が目立っている。同胞団はムルシ政権崩壊後にテロ組織に指定され、幹部や有力メンバーは多数が拘束された。現在、シーシ政権に対抗できる野党勢力はない状態だ。

 大統領の任期は4年で、憲法で最長2期8年と定められている。立候補の受け付けは1月20~29日で、資格審査などを経て2月下旬に候補者名簿が発表される。(カイロ=翁長忠雄)

こんなニュースも